デザイナー林柳江が東京新聞で連載中のコラム 「インテリアわたし流」 をご紹介しています。
薫風に揺れる「透け感」
「東京は今、どんな様子?」、「ちょうど桜の花が散り、これから新緑が美しい季節が始まるころ」
まだ肌寒いミラノで久々に再開した友人に日本の初夏を自慢した。新緑が美しく輝き、さわやかな風が吹きわたる五月は、私の一番好きな季節。全てに活き活きとした躍動感が感じられて、エネルギーが充ちてくるようだ。この緑の風、フランス語で「ヴァンヴェール」を窓辺から誘い込んで、見慣れた部屋を軽やかな空気でリフレッシュしたいもの。で、選んだのがスウェーデンの「シナサンド社」のファブリック。北欧生まれの色合いと配色が新緑の季節に相応しい。

色や柄が豊富な「シナサンド社」の布
私たちになじみのある北欧のイメージは、赤や青の鮮やかな色を大胆な柄ゆきでプリントしたファブリックだが、ここでご紹介するのは、青と黄色のそれぞれにミルクを混ぜたような優しい色使いのもの。濁りのない澄んだ色の組み合わせは、どんな好みのインテリアにも無理なく寄り添ってくれる。TOYOと名付けられた二重織の不思議な布(写真左上)など、日本の玩具の「ぱたぱた」のようだ。
さわやかな布の風合いを楽しむには、カーテンとして窓辺に、あるいは間仕切りとして天井から下げてみる。いずれもヒダをとらずにさらりと掛けたい。薫風に揺れる「透け感」がとても美しいから。
■商品の取扱先→ノルディックフォルムへ
東京新聞 生活面 5月5日 デザイナー 林柳江




