デザイナー林柳江が東京新聞で連載中のコラム 「インテリアわたし流」 をご紹介しています。
くつろぎと食事を兼用
普段、晩ご飯はダイニングテーブルで食べているが、遅い食事やその日をしめくくる晩酌どきは、もう少し低いところでゆっくりくつろいでいただきたい。それでは、とばかりにいそいそとソファへ移動してみるが、わが家のコーヒーテーブルでは低すぎて、グラスや皿に手を伸ばす度にソファから背を離して前傾するから、ゆったりくつろぐどころか気忙しくてならない。

高さが55㌢前後なら、ソファにも椅子にも合わせやすい
そんな折に見つけたのが食卓にしては低い、見慣れない高さのテーブル。聞けばデンマークのユーズドファーニチャーのコーヒーテーブル。一九五〇年代の中古家具だという。長年にわたる手入れの良さでしっとりと艶の出てきたチーク材が美しく、気になる高さは五十八㌢。一般のコーヒーテーブルの高さは四十㌢、ダイニングテーブルは七十㌢だから、これはその中間にあたる。
北欧ではこれとソファと組み合わせて、お茶を楽しむそうだ。
生活の質を求め、実用性を尊ぶ北欧のシンプルな暮らし方がテーブルの高さにも遺憾なく発揮されているようだ。ちなみにこのテーブルは直径九十㌢、二人で囲んでも余裕がある。きちんと背を伸ばして食事をするのが正しいのではあるが、そろそろ人生後半に差し掛かる私たちの世代にあっては、こんな低いテーブルでゆったり食事を愉しんでも良いのでは?吟味したチェアに座って、が条件だけど。
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東京新聞 生活面 12月17日 デザイナー 林柳江




