DESIGN COLUMN

東京新聞 連載 「 インテリアわたし流19 」

July 28, 2008 1:46 PM

デザイナー林柳江が東京新聞で連載中のコラム 「インテリアわたし流」 をご紹介しています。


フローリングに涼感
  本当に蒸し暑い。洞爺湖サミットで焦点となったCO2削減の達成以前に、クーラーで冷やすのは身体のほうが先に音を上げるから、極力我慢して扇風機で乗り切ろうと思う。
 この時季、気になるのはリビングの床。床のフローリングに素足のあとがつくのが圧暑苦しく、見苦しい。
 古い家の廊下は素足でもサラッとしているのは日頃の雑巾がけの成果でもあるが、床材の松や檜が心地よいから。
 表面をワックスで仕上げる今様のフローリングではこの木の感触は味わえないが、リビングに置き畳を敷く手がある。
 

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フローリングに敷いた置き畳。素足の心地よさとモダンな表情が楽しめる


 半畳サイズで1枚、2枚とマットのように重ねて手軽に片付けられ、天然素材のい草だから吸湿・放質の作用もある。肌触りが良いのはすでにご存知のとおり。
 墨色、柿色、藍色など、昔からの見慣れた青畳のほかに天然のい草を染め出した色合いが渋い。
 利休鼠(りきゅうねずみ)と柿との2色を市松に敷いたり、藍の濃淡2色づかいにしたり、とインテリアの好みで選ぶ楽しさもある。
 畳の上に座ってくつろいでみる。ぐっと低くなった視線で見ると部屋の感じもいつもと違うと気づくはず。
 団扇でゆっくりと風をおくる。畳のさわやかな感触が清涼感を伝え、日頃の忙しなさも消えていく。


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東京新聞 生活面 7月28日  デザイナー 林柳江

東京新聞 連載 「インテリアわたし流 18 」

July 7, 2008 1:51 PM

デザイナー林柳江が東京新聞で連載中のコラム 「インテリアわたし流」 をご紹介しています。


豊かな時を過ごすため
 日頃から「時間」、「活用」というキーワードが気になって、書店ではビジネス実用書コーナーに立ち寄り、部屋に帰れば本棚には似たようなタイトルの本が並ぶ始末。
 あれこれ読んでみたが、要は「限りある時間の活用術」をいかに「習慣化」させるかが鍵であり、読者にとってはこの「習慣化」を身に付けるプロセスが一番知りたいところだが、どの著者も「時のすぎゆくまま」に任せず、一日の時間をもっと意識することから始めよう、と説く。
時間を意識する、となれば「時計」だが、今や腕時計も携帯電話に取って代わられているように、部屋のなかでも影が薄い。


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シンプルなフレーム(奥)もニットもアートのような存在感。大きさを生かして低めに掛けてみては


 そこで「時の流れを計る道具=時計」の復権を求めて、部屋のインテリアの主役級となる壁時計を紹介したい。
 どちらも直径90㎝もある円形の壁掛け時計で、生まれはイタリア。ひとつは生成りの糸で丸く編まれているもの。外周のなわ編み模様が美しく、面白い。
同じ大きさのもうひとつの時計は、12と3と9の文字がシンプルな真っ白なケース。10㎝も厚みのあるフレームが日差しの移ろいにつれて、陰翳の変化で時を伝えてくれる。
豊かな時を過ごすために、美しい時計を選ぶ。これが時間の活用術となると嬉しい。


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東京新聞 生活面 7月7日  デザイナー 林柳江