
September 22, 2008 6:07 PM
デザイナー林柳江が東京新聞で連載中のコラム 「インテリアわたし流」 をご紹介しています。
確かなものを見極めて
「もう、ものは要らない。これからはスッキリ暮らしたいのよ。」その言葉どおりに、それは見事にものを手放した女性がいた。「そんなに急に」と周りがはらはらするのを横目に、どこにそんなエネルギーがあるのかと驚くほど手際良く、半年足らずで住み慣れた家も手放し、小さな住まいを終の住処にと移り住んだのは七十代半ばでのこと。
さて私たちはどうだろう。若い時分は高度成長の真っただ中。憧れのものが溢れ、「欲しい、欲しい」にかられた時代を過ぎ越えて、今は平安な心持ちといったところか。肩の力が抜けて楽にものが見えるようになったように思う。
いままで口にしてきた様々な食べ物、その味の記憶を透過して味わうからこそ、ほんとうに美味しいものはシンプルな炊きたてのご飯になるのだろう。インテリアも同じこと。あれが良い、これが素敵と、勢いに任せて手に入れてきたのも、確かなものを見極めるための回り道だったと思う。
これからは身の丈にあったほどの良さで過ごしたいもの。ものの見方が上手な「見巧者」に近づき、普段の暮らしから愉しみを見出していきたい。

鳥かごのような照明を発見。インテリアはこんな出会いも愉しみのひとつ。
■協力先
≫ザ・コンランショップ
東京新聞 生活面 9月22日 デザイナー 林柳江
※「インテリアわたし流」は今回で終了となります。
OZONEデザインリフォーム|記事詳細
September 11, 2008 1:47 PM
デザイナー林柳江が東京新聞で連載中のコラム 「インテリアわたし流」 をご紹介しています。
収納は奥行きが大切
「あれ、どこに行ったんだろ」。ものが勝手にどこかに動いたわけじゃなくて、どこに入れたのか忘れている。要は、どこに何をどうしまうのか、私なりのルールにのっとって片付けていないから。収納のルールが定まっていれば、後は量の問題。筋道立てて論理的に進められる。
出産で家事に手が回らず、手伝いにきてもらったことがある。困ったのは家事のルール、特に何をどこにしまうのか、収納のルールを他人にきちんと伝えられず困った。

さて収納スペースの確保だが「どれくらい必要ですか?」と聞くと、ほとんどの方が「この位かしら」と左右に手を広げる。しかし、鍵となるのは「奥行き」。15センチ、25センチ、35センチ、45センチ、60センチ、80センチで考える。15センチあれば文庫本、新書が納まり、粉石鹸の箱やトイレットペーパーなど日常のこまごまとしたものがしまえる。最大寸法の80センチが必要なのは、座布団や布団。押し入れの奥行きだ。
奥行きが深いところは、蛍光灯を一本設備しておくと手暗がりがなく、探しやすい。
収納の方法はその人によるところ。スペースの確保はお手伝いできるが、良き収納は独自の収納ルールがあってこそ。気力、体力が衰えないうちにしっかり身に付けたいと思う。
■協力先
≫WOODONE
東京新聞 生活面 9月8日 デザイナー 林柳江
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